【書評】FACTを基に日本を正しく読み解く方法

先週まで、↓の本を読んでました。

著者の高橋洋一さんが結構好きなんです。YouTubeで「高橋洋一チャンネル」をよく見ます。チャンネルでの切れ味と、本書での切れ味は基本同じ。

「責任もない立場で人を馬鹿にしている」みたいな高橋さん評を聞いたことがありますが、僕は全く気になりません。

今回も目次タイトルではなく、全般的な視点で見て「勉強になった」「重要だと思った」ポイントにフォーカスします。

川を上り、海を渡れ

本書のかなり初めの方に、高橋さんが若い頃から意識していることとして紹介されてました。

何かを考える時には、

  • 川を上り(過去の経緯を紐解き)
  • 海を渡る(海外の事例を調べる)

ことで、ほぼほぼ必要なヒントが得られるというもの。

僕は昔から「歴史」を勉強するのが嫌いでした。そもそも興味なかった、と言えばそれまでですが、

  • 「人の真似をするってダサい」
  • 「過去をなぞっても、新しいものは生み出せない」
  • 「過去と未来は別物」

みたいなよくわからない意識・思い込みがあったと思われます。

ただ、今現在の状況が「過去から続く延長線上」にあるのは間違いのない事実です。

「なぜ、今こんなことが起きているのか?」「一体どうすれば解決できるのか?」を知ろうとするには、「過去の経緯」に当たるのが近道(のひとつ)なんでしょう。

「誰か天才的な人が、ある日突然斬新な解決策を思いつく」のを待つよりも、はるかにゴールに近づく確率が高くて、再現性も高い。

これって、決して社会問題だけに適用できるのではなくて、普段の仕事や日常生活での課題解決にも、大いに活かせそうです。

世の中は二項対立ではない

高橋洋一さんのキャラから(勝手に)考えると、結構意外でした。

本書の中でも、あるパートでは「物事はシンプルに考えればいい」的なお話がありましたが、これはあくまで「問題を考えるプロセスをシンプルにする」という意味であって、結論は決して「二項対立」のような単純なものではない、と言うことです。

言われてみれば、「勝ち負け」ってすごくわかりやすいけど、現実の中では「●●さんが100%正しい」みたいなことって、そうそうないんだろうなと思います。

僕も普段から「一方の話だけ聞いて結論を出したら、判断を誤る」ので、必ず両サイドの話を聞いて考えるようにしています。

ただ、そこまでやっても、いずれが「正しいか」を結論づけるのって、実は烏滸がましい(おこがましい)行為なのかも知れません。

白か黒か・・・世の中、そんな単純じゃないんでしょうね。

反省しよ。

統計や予想は出す側の都合のいいところだけ見せている

本書の中でも個人的に「一番大事」だと思うのはここです。

メディアや講演なんかを聞いてる際でも、普通にあります。

  • 比較する複数グラフの軸のスケールが異なる
  • 主張したい事実を裏付けるデータのみを掲載する

これ、決して「見せられているものがファクトではない」と言う話ではないんです。いずれも、「ファクト」を自分たちが主張したいことに沿う形で「加工」ているわけです。

これは中々曲者です。

だから僕も、「それは一体誰が発信している情報か」を意識するようにしています(できてないけど)。いわゆる「ポジショントーク」ってやつですね。

例えば「住宅は賃貸より購入が絶対お得!」という主張をしている人は、実は不動産ディベロッパーやったりね。。。

自分で全ての一次情報を見に行くのって、現実的には中々難しいですが、↑のような「疑いの目」を持つだけでも、不適切な方向に流されることが減らせると思います。

やっぱ高橋さん、さっぱりしてて非常に良いです。当面、高橋さんの書籍を読み続けます💪

それでは、また次回お会いしましょう!

このブログの管理人
KoTa

生まれも育ちも関西の40代男性会社員。
妻、子ども2人(女の子)、犬(メスの豆柴)の5人家族。
家族にも仕事にも恵まれ、人並み以上の生活を送って来ましたが、人生も後半に差し掛かり、残りもとことん楽しみ尽くすべく日々過ごす様子をブログに綴っていきます。
趣味はゴルフの練習(レッスン含めて週2〜3回)と家計管理(予算通りに家計管理できることに快感を覚える)。
最後の晩餐は関西とんこつラーメンの雄「無鉄砲」。20年以上通っています。
資産運用にも精を出し、一応いわゆる「アッパーマス層」。

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関西在住中年の人生後半満喫記

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