余裕のない社会

昨日(火曜日)、職場の同僚(年上の部下)と飲みに行った時の話。

その方が、

「僕らの頃は仕事にやりがいがあったけど、今の若い子はかわいそう。僕なら辞めますよ。」

とおもむろに切り出します。

「なんでなんすか?」と聞くと、彼の主張は以下の通り。

  • 今は会社は過度に「トップダウン」になっており、職場で働く人に裁量がない
  • その割には、何かトラブルやミスがあると、現場で頑張っている僕たちも当然のように責められる(昔は「いい勉強したね」で済んだのに)

この手の話は、僕も色んな人から、少しずつ違う言葉ながらも聞いたことがあります。実際、昔と比べて社員の離職者が段違いに多くて、要員計画からの乖離が酷く、どこの職場も人手が足りない状態。

転職サイトの充実や、「終身雇用」の考え方が少しずつ「時代遅れ」になってきてると言う事情を差し引いても、昔と比べてはるかに多くの社員が会社を去って行きます。

なんでか?

件の方が仰ったことも、要因の1つなのかもしれません。要は、

「仕事が楽しくない」

「苦労の割に合わない」

んでしょう。

実際、先輩管理職も、「管理職ですら、裁量がなくなりつつある」とぼやいているところを見たことがあります(数年前の話)。

なんでか?

個人的な意見としては、

「世の中に余裕がなくなってきている」

と言うのがあると思います。

例えば、企業で不祥事があったりすると「なんで謝罪しないんだ」「ユーザーを蔑ろにしている」みたいなヤフーコメントって山ほどありますよね(見にいく場所が悪いかな・・・)。

芸能人が不倫とかした時でも、関係ない世間一般の人が「けしからん」「謝罪会見を開くべき」とか言って、当事者を「追い詰めていく」様子がSNSなんかで見られます。

みんな、「誰かに文句が言って自分の不満を発散させたい」欲求でもあるんじゃないですかね?

それを会社の上位層も敏感に感じ取っていて、「現場・部下に任しておいて、もし何かあれば堪らない(自分の立場に傷がつく)」と言う発想から、全て「自分の思い通りにする」という「トップダウン」に偏っていっても、それほど不思議ではないと思います。

どうなんでしょうね、そんな世の中。

みんな、そんなに気持ちに余裕がないのかな?

そうかも知れませんね。

僕は、自分が恵まれていると思っています。

家族がいて、それなりの社会的地位も手に入れて、いざとなったら仕事を辞めて数年間生きていけるだけの資産もこしらえている。

そこから来る「気持ちの余裕」は何ものにも代えがたく、人生の質を左右しうるんでしょうね(もちろん良い方向に)。

恵まれている分、しっかり人生を楽しまないと行けないし、人にも優しくしていこう。

自分の周りから、「気持ちよく過ごせる」環境を作っていくことも、「運良く」恵まれた環境にある自分の務めかも知れません。

それでは、また次回お会いしましょう!

このブログの管理人
KoTa

生まれも育ちも関西の40代男性会社員。
妻、子ども2人(女の子)、犬(メスの豆柴)の5人家族。
家族にも仕事にも恵まれ、人並み以上の生活を送って来ましたが、人生も後半に差し掛かり、残りもとことん楽しみ尽くすべく日々過ごす様子をブログに綴っていきます。
趣味はゴルフの練習(レッスン含めて週2〜3回)と家計管理(予算通りに家計管理できることに快感を覚える)。
最後の晩餐は関西とんこつラーメンの雄「無鉄砲」。20年以上通っています。
資産運用にも精を出し、一応いわゆる「アッパーマス層」。

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関西在住中年の人生後半満喫記

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