所属会社では、一応管理職を任されてます。当然、部下たちの人事考課や昇格者の人選プロセスにも関与するのですが、これがなかなか難しい。。。何が難しいって、「第三者(上位職者)と本人の間で評価に乖離があるのが当たり前」だと言うこと。
若手の離職
実はうちの会社、若手の離職がすごく問題になっています。どこの会社でも一緒かな?
年齢で言うと30歳を少し超えたくらいの年代。仕事は一通り覚えて、職場ではその下の年代をばりばり引っ張っていく役割を期待される人たちなんですよね。
その年代の社員が続々と辞めていく。理由を聞くと、人間関係が悪いとかいうのはあまりなくて、圧倒的に多いのが「給料が安い」と「適正に評価されない」。
給料と評価
辞める理由として給料は定番中の定番。
「なんでベテランの働かないオッサン達と同等、いやむしろもっと働いてる僕がこの給料なんですか?」
みたいなコメントは飽きるくらい聞くことになるそうです。
まぁ、その気持ちはわかる。うちの会社は日本特有の「年功序列」「終身雇用」ががっつり残っているもんで、出世の見込みがなくなったベテランが適当に働いている様子は嫌でも目に入る。僕もよく思います。「よくあれで給料もらえるよな。。。」
辞める理由で多いのがもう一つ。評価。
「なんで僕が評価されないんですか?」「まだ昇格できないんですか?」
給料と似たような話かもしれませんが、これも多い。「俺はやっている。なんであいつが昇格して僕ができないんですか?」ってことですね。
・・・いや、気持ちはわかるけど、みんな昇格したら、それは昇格とは言わんやろ?😆
自己肯定感の高さ
ただ、彼ら・彼女らの言うことを100%真に受けるわけにもいきません。
この春昇格を逃した社員が、直属の上司に相当文句を言ったらしい。その上司の当該社員の評価は、「頑張ってるのはわかる。けど、全然足りてない。」
全員ではないものの、辞めていく人たちは「自己肯定感が高い」ことが割と共通しているそうです。もちろん、実際評価されている場合もありますが、自他の評価に乖離があるケースが多いのではないでしょうか。
先ほどの文句社員も同様、頑張れば評価されると思っている節がある。それは違うんやけどね。
そう言えば、数年前に、ちょうど今30歳ちょっとの後輩(当時は20代)と同じ職場で仕事をした時のこと。彼がこんなことを口にするんです。
「僕らの同期、すごいできるやつばっかりなんですよ。後輩もすごいです。昔と比べて、相当レベルは上がっています。」
かわいい後輩なのでさらっと流しましたが、ちょっと違和感がありました。彼もできないわけじゃないけど、そんなスーパーマンでもない。
何事もバランスが大事
違和感の理由の特定には至っていません。教育や育った環境が影響してる?少子化で、親から手をかけられて育った世代だから?あるいは「自分は歳とった。上の世代の人も僕らの世代に対して同じ思いを持ってたかも。」なんて考えたりもします。
ただ、いずれにしても、改めて心しなければなりません。「自己肯定感が低すぎるのはダメだけど、高すぎても不幸になる。」。そう、これです。
自己肯定感が低すぎたら・・・そもそも人生が楽しくない状態ですね。もっと自信を持ったらいい。自分と他人を比べる必要もない。自分が思っているほど、他人も大したことないよ。
一方、自己肯定感が高すぎたら・・・「なぜ自分は報われないのか?」「自分はもっといい思いをしてもいい人間のはずだ」みたいなよくわからない方向に行っちゃいそうですよね。謙虚さを忘れてはいけません。学ぶことを辞めてしまいます。
なんでもバランスが大事だと、僕は考えます。
それでは、また次回お会いしましょう!
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